大晦日に考えたい、2016年地方創生の振り返り

大晦日に考えたい、2016年地方創生の振り返り

高橋慶彦 2016年12月31日 東京都, 秋田県 地方創生、現状と課題。2014年度から準備がスタートされ、2015〜2019年度にかけて実施される「まち・ひと・しごと創生総合戦略」。2016年(平成28)年度は、「地方創生の本格展開を開始する年」と位置付けられている。2016年度の途中だが、2016年12月22日に閣議決定された「まち・ひと・しごと創生総合戦略2016 改訂版」と、私が今年出会った人たちのお話をもとに、2016年を振り返ってみたい。そもそも、地方創生とは、何のために行うのか。その背景には、日本における大きな3つの課題がある。3つの課題 ■人口減少の進行 ■東京一極集中の加速 ■地域経済の低迷これらの課題を解決し、日本を地方から活性化させることを目指している。結果だけを見れば、2016年における成果はほぼ出ていない。■人口減少: 年間出生数が若干増加傾向にあるものの、地方における人口減少に歯止めがかかっていない。 ■東京一極集中: 地方の人口が減っているにも関わらず、東京圏への転入増加は拡大。 ■地域経済の低迷: 地方における雇用・所得環境の改