"ひとりぼっち"の子どもがいないまち、石巻

【背景】 「震災があって良かった」。これは、避難所で耳にした、ある子どもの声です。震災前から家庭内での虐待に会い、それでも誰にも相談できずにいました。震災があって、避難所での共同生活が始まり、多くのボランティアとも接する機会が増えました。だからその子は、誰にも相談できない、という状況を脱することができました。 震災から3年が経過し、ボランティアの数は激減しました。一方で、石巻に限らず、被災地での子どもたちを取り巻く環境は、厳しくなってきています。 2012年度、中学校で不登校になった生徒の割合が、全