切込の裸カセドリ(県指定無形民俗文化財)

切込の裸カセドリ(県指定無形民俗文化財)

今を遡る事200年、高台にある切込地区(加美町)では水利の便が悪く 火災が発生すると大火になる恐れがありました。 この火難を避けるべく始まったのが 切込の裸カセドリ といわれます。 この行事は別名「切込のすみつけ」とも呼ばれ以前は旧暦の1月15日の夜に実施していましたが、      現在では1月15日の前の土曜日の夜に行われます。 2束の藁の穂先を結束した「ワラボッチ」と呼ばれる帽子と腰注連縄を作り 装束が出来上がると藁を燃やした煤の「へそび」を作ります。 一同は腹帯姿の裸になり、顔や体にへそびを塗ります。初参加、新婚者、厄年の者はワラボッチを被り 腰注連縄を身に付けてから他の参加者に手桶の水を浴びせられます。 水かけ行事で祓い清められた後、家々を訪問し家人の顔に「ご祝儀、ご祝儀」と言いつつヘソビをつけます。 厄払いのすみつけが終わると、その労いに家主から「ご苦労様」と酒食を勧められ 参加者は「新年おめでとう」と挨拶し、もてなしを受け暖を取った後、次の家々を巡り歩きます。地域の人々に守られ連綿と続くこの伝統行事 歴史ある切込地区に訪れてみてはいかがでしょうか?19:00頃~