古来「武隈の松」と呼ばれ、陸奥には数多い歌枕の中でも詠歌の多さでは屈指の名松です。市の文化財に指定されています。 元禄二年(1689)、この地を訪れた松尾芭蕉は、「武隈の松にこそ目覚むる心地はすれ・・・」と深い感動を覚え、“桜より松は二木を三月越し”の句を残しました。“松”には“待つ”を、“三”には“見”の意を込め、“二木(ふたつき)”には“みつき(三木)”をかけており、江戸から3ヶ月をかけて旅をしてやっとこの松を見ることができた・・・との感慨を詠んだものです。 周囲は、「奥の細道」紀行三百年を記念し、史