東北の伝統工芸
東北には様々な伝統工芸がありますが、それぞれの県に代表とされている物が存在しており、多くが長い歴史と職人の手によって作り出されています。
青森県
まず、東北でも最も北に位置する青森県には
津軽塗があります。津軽塗は元禄時代から弘前市を中心として作られてきた伝統工芸となっており、津軽ヒバを素地として50の工程による堅牢で優美な塗りが特徴になっています。
岩手県
岩手県は、なんといっても
南部鉄瓶がその代表となります。質実剛健で丈夫なことが大きな特徴となっており、その歴史は17世紀中頃に、南部藩が京都から茶釜職人を招いたのが始まりとされています。
岩手県
秋田県では、優美な木目と杉の香りが特徴となる
曲げわっぱを上げることができます。天然の秋田杉だけを使用して作られており、細かな年輪が生み出す独特の模様や強靭さが大きな特徴となります。また、
樺細工も広く知られており、ここでは山桜の樹皮を利用して工芸品が作られています。
山形県
山形県においては、広く知られていいるものとしては
天童の将棋駒と
米沢の絹織物があり、特に将棋駒は全国の生産量の95%をしめる工芸品となっています。また、多くのプロ棋士が愛用していることでも知られており、全国に多くのファンが存在します。
宮城県
宮城県は
こけしのふるさととしても全国に知られています。県内には鳴子を始めとして、5つの系統があり、東北地方を代表する様々なこけしが生産されています。また、室町時代から生産が行われている雄勝硯も広く知られており、全国の天然硯原石の90%の生産量を誇っています。
福島県
福島県は東北で最も南に位置しており、有名な工芸品としては
会津塗を上げることができます。蒔絵や沈金などに特徴があり、さまざまな加飾法が用いられて作品が仕上げられています。他にも
本郷焼があり、ここでは磁器や陶器とともに、東北最古の白磁器の里としても知られています。