昔、現在の名須川町のある徳玄寺にみすぼらしい老人が現れ頭だけの如来像を銭三貫文で売っていった。しかしそのお金は翌日外の松の木にそっくり残されていた。後日和尚は頭を背負って胴体を探しにいった。ある店先で胴体のみの仏像をみつけ首をあわせてみるとピッタリとくっつき離れなくなった。和尚は不思議な因縁と思いその胴体を買い取って本堂に祀ったという。それ以来人々は不思議な出来事として参拝に訪れ、銭がかけられていた松を「銭掛の松」と呼ぶようになった。
指定なし
LOCOME(ローカム)
東北物語