21世紀の自治のヒントになる福島県川内村の歴史とは?

21世紀の自治のヒントになる福島県川内村の歴史とは?

オカダタクヤ 17時間 前 福島県 地方創生が話題になる中で、中央と地方、国と地方自治体の関係性を考える機会が多くなっています。助成金・補助金といったお金の流れだけでなく、どのような考え方をもって国と地方自治体が付き合っていくのかが問われています。この問いに対するヒントになるかもしれない村が、福島県川内村。「不撓不屈のむら」として知られる川内村とは、一体どのような村なのでしょうか。川内村は、福島県の沿岸部に近い双葉群に属する人口2500人程度の村です。阿武隈高地の中央部に位置し、標高500から600メートルの高原が大部分を占めています。一見ごく当たり前の村のようですが、この村には虐げれてきた歴史が存在ます。中でも有名なのが、明治政府による地租改正のときの明治政府との戦いです。1873年の地租改正により、全国一斉に測量と地価の策定が行われました。その際に、村の共有林が国有林に編入されるという事件が起こります。共有林と共生し、放牧や木材・薪などで生計を立てていた村民にとって、青天の霹靂であり明日の生活に苦慮する事態となったのです。そこで、全村民一丸となった山林引戻運動が始まります。