文化7年に再建され、社堂両外側の腰欄間、須輪、脇障子正面格子扉は全て彫刻で飾られている。この神社は草創は上古地方開拓の祖神を祀り、平安朝期に坂上村磨東夷征伐以来多くの名僧が相次いで来り神佛の混淆を来したが、神社の隆昌は東北に冠たるものがあった。源氏物語、源義経、菅原道真などにちなんだものや、山葵、紗形文様に兎の図といった数多くの模様を使用した彫刻は、この地方の人々の文化の象徴であり誇りであったと思われる。この他、どんな日照りの時でも水が渇れることのない手水鉢など七不思議といわれる見所が多数ある。