私たちは、「震災の悲惨さ」を伝えるためだけの語り部は行いません。震災から2年たった現在でも、ほとんどの町民が「被災した事」を「売り」にしたツーリズム事業に違和感を感じています。それでも、当団体が一部の町民の方の賛同を得て、ツーリズム事業や「語り部ガイド」を行っているのは、「自分たちだからこそ伝えられるメッセージがある」と確信しているからです。震災時の状況や避難生活、津波の威力等の「震災ナレッジ」の継承はもとより、そこから得た『生きる』ことの大切さ、難しさ、苦しさ、そして希望。それらすべてをお話ししつつ、『