明治の芝居小屋、秋田県小坂町「康楽館」〜日本最古級の劇場で観る東洋一の賑わい〜

明治の芝居小屋、秋田県小坂町「康楽館」〜日本最古級の劇場で観る東洋一の賑わい〜

明治時代に建てられて以来、移築も改築もせず当時のままの姿を残す、日本最古級の劇場のひとつ「康楽館」。鉱山資源で栄えた秋田県小坂町の常設劇場として、今も頻繁に芝居の上演が行われています。界隈は明治の街並みを再現した「明治百年通り」。明治時代にタイムスリップした気分でお芝居を楽しめます。秋田県小坂町にある芝居小屋「康楽館」は、香川県にある「金丸座」、兵庫県の「永楽館」と並ぶ、日本最古級の劇場のひとつです。明治時代に、鉱山の採掘によって「東洋一の鉱山」と呼ばれるほど栄えた、秋田県小坂町。街は、採掘技術を教えるためにヨーロッパからはるばるやってきた外国人や、鉱山で職を得るために家族を伴って来た日本人など、国内外から来る人で大賑わいでした。小坂鉱山があった近くに整備された「明治百年通り」は、当時の栄華を物語るような美しい洋館が建ち並ぶ遊歩道。アカシヤの並木が美しい通りのほぼ中心部に、「康楽館」は建っています。興業の開催に合わせて、色とりどりの幟(のぼり)が立てられる様も、明治時代の芝居小屋の様子を再現したものです。もとは、鉱山で働く従業員の福利厚生施設として建てられた康楽館。TVもゲームもなかった時代、このような芝居小