日本一の大きな栗の木の下で〜山形・大井沢の大栗

日本一の大きな栗の木の下で〜山形・大井沢の大栗

栗といえば、棘の殻に包まれた木の実で、美味で滋養がある代表的な秋の味覚。とても身近な存在の栗ですが、その大木を目にする機会は意外と少ないもの。ご紹介するのは、珍しい栗の巨木「大井沢の大栗」。有名な童謡「大きな栗の木の下で」の情景に相応しい、素晴らしく大きな栗の巨木。山形県の森林で、日本一の大きな栗の木の下で憩う一時をご案内します。日本一の栗の巨木があるのは、山形県の中央部に位置する西川町。東北の名峰に囲まれた地域で、北に出羽三山の月山、南に朝日連峰の朝日岳が聳えています。月山の南麓、月山湖(寒河江ダム)の上流にある大井沢の集落。この集落の里山に大井沢の大栗は立っています。大井沢の大栗は山形県の天然記念物。山野に自生する芝栗(または山栗)という、食用に改良された栽培品種の原種です。約8.5mという幹周りの数値は、栗では日本一(地上1.5mで計測された数値)。推定樹齢800年の老木ですが、広範囲に枝を茂らせ、大量の実を生らし、まだまだ元気が良い状態。力強く貫禄のある、素晴らしい立ち姿の巨木です。山中の傾斜地に立っていますが、根本は木道で囲まれているため、見学は快適です。果実は食用として身近でも、意外と大木を目にす