蔵の中に温泉!?宮城「湯元不忘閣」の貸切風呂は癒しの極致

蔵の中に温泉!?宮城「湯元不忘閣」の貸切風呂は癒しの極致

蔵王連峰の山懐に抱かれた秘湯、青根温泉。「湯元不忘閣」は、伊達政宗をはじめ、歴代仙台藩主が保養地として愛した由緒ある宿です。ノスタルジックな佇まいを残しながらも、美しく洗練された癒しの空間がこの宿の魅力。明治時代の蔵を一棟丸ごと改装した貸切風呂「蔵湯」はその代表で、宿泊すれば無料で入浴できるのもうれしいポイント。湯のあふれる音だけが滔々と響く、温泉好きなら一度は入っておきたい名物風呂です。東北新幹線白石蔵王駅から遠刈田温泉行きのバスで約40分、終点で送迎車に乗り換え約10分。標高500メートルの高原に、6軒の温泉旅館と1軒の日帰り温泉施設があるだけの小さな温泉街に辿り着きます。そこが青根温泉。「湯元不忘閣」は青根といえばこの宿、ともいうべき、代名詞となっている老舗旅館です。開湯は1528年。伊達政宗から湯守を命ぜられたのが始まりで、藩主専用の湯治場であった「青根御殿」と「御殿湯」が今も名残を留めています。宿の名は、青根御殿に滞在した政宗が感激と喜びを忘れまいと、「不忘」と名付けたのが由来。文化財に指定された建物も多く残り、歴史の息遣いがそこかしこに感じられます。湯元不忘閣で楽しみなのが、多彩なお風呂めぐり。ま