日本で唯一の「黒い聖母マリア」を抱く山形県「カトリック鶴岡教会天主堂」

日本で唯一の「黒い聖母マリア」を抱く山形県「カトリック鶴岡教会天主堂」

思わずここは何処?と思わせるほどの素敵な洋館が密集する街、山形県「鶴岡」。日本海側の街、鶴岡の鶴岡公園周辺には、白亜の洋館が密集しているのです。そのなかでもひときわ異彩を放つのが、「カトリック鶴岡教会天主堂」です。それは、世界的にも珍しいマリア像や独自の技法で作られた「窓絵」など、国内ではこの教会でしか見られないものばかりだからです。そんなちょっと気になる教会の魅力をご紹介します。JR羽越線鶴岡駅からバスや車で10分、鶴岡公園のほど近くに建つ、赤い尖塔がひときわ目を引く白亜の「カトリック鶴岡教会天主堂」。この聖堂は、この地で永らく布教に努めていたフランス人ダリベル神父の全財産と寄付により、明治36年(1903年)に庄内藩家老の屋敷跡のなかに建てられたものです。いまでも屋敷門だけは残っていて、「天主堂」の大きな木札が掛った屋敷門をくぐると、教会が現れるというアンバランスに不思議な気持ちにさせられます。この天主堂は、フランスの教会をイメージして建てられたと言われ、ロマネスク様式の教会建築の傑作として、昭和54年(1979年)に国の重要文化財に指定されています。街中からも赤いとんがり屋根と十字架が美しく映えて、とて