北前船交易の栄華の面影を訪ねて山形 港町「酒田」

北前船交易の栄華の面影を訪ねて山形 港町「酒田」

日本海に面した山形県酒田は、江戸時代から北前船交易で栄えた港町です。北前船がもたらした栄華の面影は、街のいたるところに残されています。交易によって、人とものが行き交い、富が生まれ、文化が流れ込み、酒田はきらびやかな時代の薫りにつつまれました。そんな酒田が辿って来た歴史の遺構を追いながら、栄華の面影を辿り、また、新たに生まれた芸術や食の拠点と併せながら、酒田散策のおすすめスポットをご紹介します。出羽丘陵から酒田港に注ぎ込む新井田川の河口に建つ山居倉庫は、明治26年に建造された米の保管倉庫で、現在も農業倉庫として使用されています。土蔵造りの12棟からなる倉庫で、ケヤキ並木と倉庫は酒田のシンボル的な観光拠点ともなっていて、「JR東日本」の「大人の休日倶楽部」でも紹介されています。吉永小百合さんが、この倉庫を背景にしたポスターを目にされたことがある方もいるのではないでしょうか。倉庫の端の1棟は「庄内米歴史資料館」に、反対側の端の2棟がレストランと土産屋さんになっています。倉庫とケヤキ並木に挟まれた、うららかな木漏れ日につつまれた小径を散策する―きっと、こころ癒すひとときをもたらしてくれることでしょう。もしかしたら、こ