超幻想的な湯治場アート。山形県肘折温泉「ひじおりの灯」を見に行こう

超幻想的な湯治場アート。山形県肘折温泉「ひじおりの灯」を見に行こう

出羽三山のひとつ、月山のふもとにひっそりとたたずむ山形県肘折温泉。小さな宿が肩を寄せ合うように立ち並ぶ温泉街は、昔懐かしい湯治場の風情が残されています。そんな肘折温泉で2007年から行われている夏のアートイベントが「ひじおりの灯」。夕刻、各旅館や商店の軒先に吊るされた灯籠に明かりが灯ると、温泉街全体がノスタルジックな雰囲気に包まれます。夏の夜の幽玄な世界へ、あなたも誘われてみませんか。肘折温泉は、山形新幹線新庄駅からバスで約1時間。周囲を山々に囲まれた「肘折カルデラ」と呼ばれる窪地にある、隠れ里のような温泉郷です。温泉街を形成する20軒の宿には、大きな旅館もありますが、ほとんどが自炊施設を備えた湯治宿。地元の人や宿泊者同士の、人と人との触れ合いが色濃く残り、古い湯治場ならではの温かくほっこりとした時間が流れています。「ひじおりの灯」は、そんな肘折温泉と、山形市の東北芸術工科大学が共同で開催するアートプロジェクトです。主役は、旅館や商店の軒先に展示された灯籠絵たち。2016年8月6日(土)から28日(日)までの23日間、新作16作品を含む、44基の灯籠が温泉街を幻想的に彩ります。灯籠絵の制作は、毎年雪解けの頃か