山形県
トラベルjp<たびねす>
山形県の赤倉温泉は、小国川沿いに9軒ほどの旅館がある小さな温泉地。今回ご紹介するお宿は「三之亟」と書いて「さんのじょう」と読みます。歴史は古く、863年(江戸時代初期)に開業。日本秘湯を守る会会員の宿で、特にこちらの名物の岩風呂は圧巻です。赤倉温泉は、JR陸羽東線赤倉温泉駅が最寄り駅。小国川沿いにあり、9軒ほどの宿が立ち並ぶ小さな温泉街です。伝説によれば、慈覚大師円仁が貞観5年(863年)に、地元の村人が小国川の水で傷を負った馬を癒している姿を見て、錫杖で川底を突くと石の間から薬湯が湧き出たと言われています。また、赤倉と言われるようになった由縁は、仏事に用いる水を意味する仏教語の「閼伽(あか)」、危険な岩場を指す「蔵」の2文字が「赤倉」となった説や、湯の中に人の垢(あか)を食べる虫がいて、それを「垢食い虫(あかくらいむし)」と呼んだことから「赤倉」となった説があります。温泉街の中には飲み食い処もちょこちょこありますので、素泊まりでも楽しめる温泉地です。写真の右側手前の建物が今回ご紹介する「三之亟」です。「三之亟」のロビーは、ほっこりくつろげる和空間。その中でひときわ目を引くのが木製のベンチ状の椅子。これは世界