秋田県
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秋田県横手市の南東部に位置する「増田」は、古くから商人の町として栄えた。当時の繁栄を今に伝える伝統的な建造物群は、質実剛健で奥ゆかしい佇まいだが、そのなかには立派な“内蔵(うちぐら)”が存在している。外側から伺いしることができない“内蔵”が、最近になって公開され始め、見学できるようになった。ぜひ、出かけてみよう。(PR)横手市増田町は、江戸時代、秋田藩と仙台藩をつなぐ経済の要衝として栄えたところ。明治期には銀行や電気会社が設立され、商業地の中核とした発展した。往時の勢いを物語るのが、約400メートルにわたって伝統的な建造物が建ち並ぶ「中七日町通り」。現在は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。ここの建物は、間口が狭く奥行きが極端に長いのが特徴。表通りではどっしりとした切妻造の家が目を引くが、驚くのは建物の中だ。母屋の入り口から裏口まで一直線に通り土間が続き、店、帳場、居間、水屋などが配され、奥まった場所に“内蔵”が存在する。“内蔵”は建物に覆われているので、その存在は外から伺い知ることができず、つい最近まで秘密のベールに包まれていた。現在約48棟の内蔵の存在が確認されており、その一部、約19棟を一般