鳴子温泉

鳴子温泉

昔から飯坂・秋保温泉とともに奥州三名湯に数えられてきた温泉。4つの温泉からなる鳴子温泉郷の中心で、大型の旅館やこけし工人の店やみやげ品店がにぎやかな温泉街をつくっている。その一方、長い歴史を誇る共同浴場も健在で、湯治場時代の面影を残している。狭い路地のあちこちから白い湯煙が立ち上っているのも、みちのくのいで湯らしい風情。旅館ごとに泉質が異なるほど、多彩な泉質にも恵まれている。◎滝の湯 鳴子温泉の湯の町通りに立つ共同浴場。温泉神社の御神湯を使った名湯で、千年の歴史を誇る鳴子でも最も古いお風呂。鳴子に来たからにはここへ入らなくては、といわれるほどのシンボル的存在で、1日200人前後の人が訪れる。木造りの外観もさることながら、桧と石でできた浴室も温泉情緒豊か。湯の花を浮かべたぬめりのある温泉は、硫黄泉35~100度。神経痛、リューマチなどに効くほか、漂白作用をもつため美肌作りに大変効果があり、女性客に喜ばれている。浴室には3本の湯滝があり、これに打たれると日頃悩みの肩こり腰痛がすっきりする。7~22時、無休。TEL(0229)83-2126