藩政時代の物々交換が始まりといわれる「互市」。ここ築館地区の「築館互市」は、地区のシンボルであり県指定天然記念物「姥杉」のある杉薬師堂の参道で杉薬師双林寺の縁日に開かれるようになりました。道路沿い300mにわたり竹製品や桶などの日用雑貨をはじめ季節の花・苗木・農産加工品などさまざまな店が30~40軒、ちょっとした縁日気分が味わえます。まとめて求めると安くしてくれる店もあり、売り手と買い手の掛け合いもまた面白い。露店から漂う香りや人々の会話など、歴史に育まれた互市はいにしえの文化を伝えてくれます。