桜櫓館は大館市、市制施行前の最後の町長を務めた桜場文蔵氏の私邸。建築の特徴としては、2階の屋根に突き出るように四方にガラス窓を配した展望台を作った事にあります。
京間(一間6.3尺=約1.910m)の造りで、普通の部屋より一回り広く造られています。
この建物の見どころは前述の展望台の他に、ケヤキの大梁と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押も、継ぎ足す事なくすべて長尺を使用している点や、各部屋の付書院・部屋の障子や階段の手すりにも繊細で高度な技術が施されている点、武家屋敷に見られる格式の高い「起リ破風(ムクリハフ