県境は幅1メートルの登山道!福島「飯豊山」で不思議な県境を体感

県境は幅1メートルの登山道!福島「飯豊山」で不思議な県境を体感

地図で見ると、飯豊山は福島県の土地として、山頂付近まで細長い県境が強引に伸びています。実は、主峰の飯豊本山手前にある飯豊山神社への参道(登山道)が県境で、途中の約4キロメートルの幅は1メートル足らず。つまり新潟県・福島県・山形県を一跨ぎできるのです。古くから山岳信仰の対象として崇められ、かつて会津藩では男子成人の儀礼で成人登山が行われていた歴史を持つ飯豊山で、不思議な県境を体感してみましょう。川入登山口は、喜多方市山都町一ノ木の川入集落の先約2キロメートルの御沢キャンプ場に車を駐車しスタートします。川沿いの細いダート道ですが、増水などで車両通行止めの場合もありますので、ご注意ください。登山用のバスは、夏場の金曜日から月曜日に磐越西線山都駅から川入集落まで2往復、乗り入れています。終点からは、徒歩約30分で御沢キャンプ場です。登山口には、須佐之男命が祀られる御沢神社、ご神木として、杉や栃の木が植えられ、ここから飯豊山の飯豊山神社までの登山道が参道になります。表参道と記された石の道標もあります。地蔵山までの登山道は、標高差約900メートルの急坂です。見事なブナ林の中を歩きます。登山道は深くえぐられた急な部分や倒木