寒い冬に幻想的な灯火!会津の伝統工芸を堪能「絵ろうそくまつり」

寒い冬に幻想的な灯火!会津の伝統工芸を堪能「絵ろうそくまつり」

会津の伝統工芸品である絵ろうそくは、約500年前の領主蘆名氏の時代に始まります。天正年間に蒲生氏が近江より移った際に呼び寄せた技術者により美術品として価値を高めました。表面に華やかな模様を施した絵ろうそくは、諸大名や神社仏閣、婚礼の際などに愛用され、会津藩の財源を担ってたという歴史があります。絵ろうそくまつりは、2000年に始まり、歴史は浅いですが、雪景色を炎が彩る冬の会津の恒例行事です。会津若松市内には、江戸時代から続く老舗のろうそく店が数軒営業しています。そのうちの一軒「会津絵ろうそく製造本舗 小澤ろうそく店」は、市役所近くの市内中心部にあり、徳川8代将軍吉宗公の時代から続く老舗です。暖簾をくぐった店内には、梅、牡丹、菖蒲、撫子、小菊、大菊などの鮮やかな模様に彩られた絵ろうそくが並びます。昔ながらの手作業で、芯に、ハゼの実から採取する蝋を何層にも塗り固め、その上に花の絵を描き、さらに蝋で塗り上げます。昔は、ハゼではなく、漆の実から蝋を採取していました。その漆の樹液を原料にしたのが、同じく伝統工芸品の会津漆器の漆塗りです。お店では、絵付け体験教室も開催しています。自分なりの花の絵を描いて、職人技を体感してみ