優しい湯と「ほんとの空」に抱かれる旅を。福島・岳温泉観光ガイド

優しい湯と「ほんとの空」に抱かれる旅を。福島・岳温泉観光ガイド

四季折々の美しい景色が見られる、福島の安達太良山(あだたらやま)。高村光太郎の「智恵子抄」に「ほんとの空」として詠まれたことでも有名です。そんな安達太良山に泉源を持つのが、今回ご紹介する岳温泉。全国でも珍しい酸性泉で湯量も豊富、ふもとに広がる温泉街では、古くから温泉が利用されてきました。ここでは、おすすめの過ごし方や立ち寄りたいスポットなど、岳温泉の観光についてご紹介します。安達太良山のふもと、岳温泉。その歴史は古く、奈良・平安の時代にはすでに京にもその存在が知られていたといわれます。現在の岳温泉街の中心は、目抜き通りであるヒマラヤ大通りと、そこから温泉街の南東に位置する鏡が池までをつなぐ桜坂。およそ500mほどの通りが中心となっており、その周辺を含めた一帯が温泉街を形成しています。こじんまりとした温泉街ですので、温泉に入って周辺散策を楽しむ程度の「日帰り観光」なら、所要時間は約3時間程度見ておくと良いでしょう。写真は、岳温泉街の中心部・岳温泉観光協会前。和風の旅館や土産物屋が多く、どこかノスタルジックで郷愁を誘う雰囲気です。岳温泉の観光でまず欠かせないのが、その良質な温泉を味わうこと。岳温泉は全国的にも珍し