青森・メモリアルシップ八甲田丸で青函連絡船の時代を偲ぼう

青森・メモリアルシップ八甲田丸で青函連絡船の時代を偲ぼう

青森港第二岸壁に係留されている「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」は、かつて青森と函館を結ぶ青函連絡船として活躍した船です。連絡船としての用途が廃止された後は博物館に転用され、連絡船在りし日の姿を今に伝えています。船を訪ね、誰もが海を渡って北海道、あるいは本州を訪ねた時代に思いを馳せてみましょう。八甲田丸は、青森と函館を結ぶ青函連絡船として運航していた船です。JRの青函連絡船は、青函トンネルの開通に伴い1988(昭和63)年3月に廃止され、用途廃止となった八甲田丸は、改修工事を受けて青森駅に近い現在地に係留され、1990(平成2)年から洋上博物館としての運営が開始されました。船は外観、船内とも一部を除いて現役時代の姿が留められ、青函連絡船在りし日に思いを馳せることができます。まだ航空機の運賃が高く、青函トンネルもなかった時代に、本州と北海道の間を旅行する人は、この連絡船に乗って津軽海峡を渡ったのです。連絡船の青森‾函館間の所要時間は4時間。今日の目から見れば、それはとてものんびりとしたものでしたが、この4時間の存在が、北海道への旅行をとても印象深いものに仕立てていました。青函連絡船の大きな特徴は、船内に鉄道