福島県
トラベルjp<たびねす>
福島県白河市はみちのくの玄関口に当たり、そのシンボル的な存在が、この白河小峰城です。小高い丘の上に聳える小振りな日本初の木造復元御三階櫓や、清水門の上に立ちはだかる(鷹の目積み)とも呼ばれる美しい石垣は、優雅さと一緒にもの悲しさをも感じさせます。それは、あの戊辰戦争の行く末を決めたといってもいい、あっけない戦いの歴史を知っている、奥羽越列藩同盟(東北)の関所の城だからかもしれません。白河集古苑の入館料は大人320円と手頃な価格帯です。館内は二つのブースに分かれており、結城家古文書館では室町時代まで栄えていた白河結城家の歴史がよく分かります。阿部家名品館では徳川幕府に6人の老中を輩出した阿部家の調度品や、甲冑類などが展示されています。入口にあるアームストロング砲は、白河小峰城を攻略した新政府軍の主力兵器。この大砲がこの白河小峰城での戦いを、そして戊辰戦争全体の結末をも決めてしまった、と言っても過言ではありません。今の時代に生きている我々は、先人たちの戦いの歴史を学んで、平和な生活を長く続けていくべきと、再認識させられる歴史館です。古めかしい石碑越しに見える、城の正面に当たる主郭部分には、史実通りに復元された御三