元は皇族の別邸!福島県猪苗代町「天鏡閣」でロイヤル気分を

元は皇族の別邸!福島県猪苗代町「天鏡閣」でロイヤル気分を

猪苗代湖畔の高台、旧道沿いの落ち着いた場所に、皇室ゆかりのルネッサンス風洋館が現存します。明治41年に建築された有栖川宮家の別邸で、昭和27年、継承した高松宮殿下より、福島県に下賜され、修復工事を経て、一般公開されています。昭和54年に国の重要文化財に指定。館内には、格調高い家具調度品が復元され、豪華なシャンデリアや暖炉が備えられ、明治時代の皇族の気品ある別邸暮らしのロイヤル気分を体感できます。明治40年に、有栖川宮威仁(たけひと)親王殿下が東北地方ご旅行中、立ち寄られた猪苗代湖畔の美しさに魅せられ、建設を決定し、翌年の明治41年に竣工されました。同年9月に当時の皇太子嘉仁(よしひと)親王殿下(大正天皇)が5日間滞在され、「天鏡閣」と命名されました。名のいわれは、李白の句「明湖落天鏡」に由来します。本館は二階建て天然スレート葺きで、建築面積492平米、延べ床面積927平米で、一階は主に食堂や客間など接客用に、二階は寝室や居間、書斎(御座所)などプライベート用に配置されています。館内では、明治時代のドレスの試着しての記念撮影や見学が可能です。有栖川宮家は、江戸時代初期に後陽成天皇の第七皇子の初代好仁(よしひと)