越代のサクラ・晩春の福島に咲き誇る一本桜の名木

越代のサクラ・晩春の福島に咲き誇る一本桜の名木

ソメイヨシノやエドヒガンの桜が咲き終わる頃。まだ桜の花を見足りない人、忙しくてお花見できなかった人、そして巨木好きな人にお勧めするのが、福島県の古殿町にある銘桜「越代のサクラ」です。日本最大級のヤマザクラの見事な巨木で、開花時期は周辺地域の桜よりも遅め。阿武隈山地の里山の中、晩春に咲き誇る一本桜に会いに行きましょう。越代のサクラは、中通りの南東部に位置する古殿町にあります。宮城県南部から茨城県北部に至る、なだらかな阿武隈山地の山並みの中、緑豊かな里山の風景が広がっている場所です。越代のサクラは、古殿町の中心部(町役場前)から直線で東へ3.5kmほど先にある、県道135号線沿いの高台の上に立っています。大きさは幹周7.2m、樹高は20mと、国内最大級の立派なヤマザクラの巨木。推定樹齢は400年と古木ですが、目立った損傷も見えず、樹勢は今なお旺盛です。周囲に広く枝を繁らせているので、花のボリュームもあり見応え満点。林野庁が選定した「森の巨人たち百選」に唯一選ばれたヤマザクラであり、福島県指定天然記念物の貴重な大桜なのです。古殿町について少し説明を。古殿町の名前は、周辺地域の総鎮守である古殿八幡神社の所在地である古