ねぶただけじゃない!”黒石よされ”の「よされ」の由来が素敵

ねぶただけじゃない!”黒石よされ”の「よされ」の由来が素敵

青森県といえばねぶた祭りのイメージですが、そのほかにもたくさんの魅力があります。

黒石よされ

なかでもとくに注目したいのは、日本三大流し踊り黒石よされです。
青森県の黒石市で毎年、夏に開催される盆踊りとして知られています。夜通し踊るイベントには多くの観光客が訪れています。

特徴

この踊りの特徴は大きくわけて3つあり、廻り踊り組踊り流し踊りで構成されています。
では「よされ」の由来をご存知でしょうか。

その起源はかなり古く500年から600年ほど前といわれています。踊りのなかのエチャホ~、エチャホ~という掛け声が印象的な黒石よされですが、男女の恋の掛け合いの歌として今日まで親しまれてきました。
当時、「男女七歳にして席同じくせず」という言葉があったように、男女が自由に言葉を交わす機会はあまりありませんでした。そのためこの祭りこそが、男女の出会いの場となっていたのです。
現在でもその名残が引き継がれ、恋がモチーフとされる恋よされのモニュメントまであります。恋の成就祈願としてもおすすめなスポットです。
よされという語源ですが、この言葉には諸説あり定説がありません。ただ、もっとも有力なのは豊作時には「仕事をよして楽しく踊りなされ」、凶作で苦しいときは「このような世の中は早く去れ」という文句をもじったものではないかといわれています。熱気にあふれ、津軽三味線の音が響き渡る流し踊りを楽しみたい方は、ぜひ一度、青森県を訪れてみてはいかがでしょうか。