青森県弘前市にある弘前城が、100年ぶりに動きました。
と、言うのも天守を守る石垣部分が崩壊の危険性があることが調査の結果発覚し、天守を巻き込む恐れが出てきた為なんです。
曳屋(ひきや)ってなに?
元々江戸時代の増築や明治から大正にかけての修理など約100年間にわたり石垣の修理を繰返し、現在の形になっているのが原因と言われています。
しかし、天守が現在の位置にあると修理が出来ないので、昔ながらの
曳屋(ひきや)と言う
伝統技術を用いて弘前城を
動かすことになりました。この曳屋は、建造物を解体することなく
別の場所に移動させる建築工法で、
100年前にも使われています。
ですが、総重量400トンもあると言う天守を動かすというこの試みは、この機会を逃すと二度と見ることの出来ない大事業の為、メディアでも大注目されました。
曳屋は、去年の10月末に
無事完了し、後は石垣の修復工事がこの10年間での完成を見込んでおり、さらに平成33年には再び天守を元に戻すための曳屋を行う計画となっています。
さくらの名所としても
青森県は、この曳屋をきっかけに城だけではなく市民や町全体を活性化するMOVINNG PROJECT を始動させました。この青森県にある弘前城の立つ弘前公園は、日本一とも言われる桜の名所でありゴールデンウイーク頃の見頃には200万人ほどの観光客が訪れる観光名所の為、今年のさくらまつりは、天守が曳屋された位置での公開となり、この時期にしか見ることの出来ない風景を楽しむ事が出来そうです。