廃止決定…青森〜札幌・最後の夜行急行列車「はまなす」に乗ろう!

廃止決定…青森〜札幌・最後の夜行急行列車「はまなす」に乗ろう!

2016年3月。北海道新幹線の新青森〜函館北斗間が開業し、いよいよ新幹線が北海道に上陸します。それと同時に、役目を終えて消えていく列車があるのもこれまた事実です。今回はそんな列車のひとつであり、青森と札幌を結ぶ日本国内で唯一の夜行急行列車「はまなす」を“最後”そして“座席”という2つの視点でご紹介していきたいと思います。急行「はまなす」は、青函連絡船の廃止後に本州と北海道を結ぶ夜行列車として1988年(昭和63年)から運行が開始されました。運転区間は青森〜札幌駅間で、ともに22時過ぎに出発して青函トンネルを通過し、翌日早朝に終点へ到着するダイヤが組まれています。2000年代の中盤頃から、新幹線や航空機や高速バスといった高速交通体系の台頭という時代の波に押され、全国各地を網羅していた夜行列車は次々と廃止されていく運命を辿り、風前の灯火となった中で最後の最後まで生き残った急行「はまなす」には、様々な意味での“最後”の肩書がつく結果となりました。まず、大都市圏の私鉄等で普段から急行列車に乗っている人はあまり実感が湧かないかもしれませんが、2012年に大阪〜新潟を結ぶ夜行急行「きたぐに」が廃止されたことにより、JR系