ね、なぜ旅に出るの?青森・五所川原「太宰治記念館・斜陽館」

ね、なぜ旅に出るの?青森・五所川原「太宰治記念館・斜陽館」

太宰治の作品『津軽』の本編の冒頭。その会話の返答は、“苦しいからさ”で始まり“もう、これ以上は言はん。言ふと、気障になる。おい、おれは旅に出るよ。”と津軽への旅に出る事になった理由へと続いていきます。地元屈指の名家に生まれ、『斜陽』、『人間失格』など多くの名作を残した小説家・太宰治の生い立ちを如実に物語り、関連資料が展示されている青森県五所川原市「太宰治記念館・斜陽館」を御紹介致します。JR東日本・五能線の“五所川原駅”に併設している津軽鉄道線の“津軽五所川駅”から乗車して六つ目の駅が“金木駅(かなぎえき)”。太宰治が生まれ育った町・金木町です。駅前から続く通りは、ギリシア神話とドイツの詩人・シラー(シルレル)の詩を基にして創作された太宰治の短編小説『走れメロス』に因んで“メロス坂通り”と名前が付けられています。「太宰治記念館・斜陽館」までは徒歩で約7分程と町並みを眺めながら散歩するのに調度良い距離。“金木駅”では無料レンタサイクル(太宰号)のサービスが4月初旬〜11月中旬までの期間に実施されているので、必要に応じて利用してみて下さい。太宰治は、1909年(明治42年)、青森県北津軽郡金木町金木朝日山に、父親