福島県
トラベルjp<たびねす>
美肌の湯として知られる磐梯熱海温泉の歴史は古く、室町時代の開湯と言われています。福島県郡山市街から車で約20分、五百川に沿って旅館が建ち並ぶ風情ある温泉街は、郡山の奥座敷ともいわれ、多くのファンに愛されています。そんな温泉街を行くと、上質な雰囲気を纏う風格ある「離れの宿 よもぎ埜」が現れます。周囲の立派なグランドホテルも魅力ですが、選ばれし者を迎える「大人の隠れ家」的オーラが漂います。温泉宿へ来たつもりでエントランスへ足を踏み入れると一瞬戸惑います。畳敷きの大ロビーに和装の女将が迎える、いわゆる温泉宿の雰囲気は皆無です。ロビーホールは、ゆったりしたソファに薫り高いコーヒー、一流の絵画、書籍にサロンと上質な空間。まるで貴族の洋館へ招かれたような錯覚に陥ります。一変、広大な敷地は贅沢な日本庭園です。本格的な茶室が3室も点在しています。茶の湯の心に触れることで、日常にはない落ち着いたひとときが取り戻せそうです。この和洋折衷の妙が、離れの宿 よもぎ埜のコンセプトでもあります。豊かな緑の庭園に、全14室の離れが点在しています。主張しない、でも贅を尽くした設えは、合理性も尊ばれる時代へのアンチテーゼすら感じます。書院造り