福島県
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福島県で最大の巨木は中通りの北部に位置する二本松市にあります。それは丘陵に囲まれた里山の集落に立つ「杉沢の大スギ」。ただ巨大なだけでなく、健全かつ優美な立ち姿を誇り、更に「まんが日本昔ばなし」にも登場した神秘の大スギをご紹介します。福島県で最大の巨木「杉沢の大スギ」は、二本松市の南東にある杉沢の集落に立っています。杉沢は、西に伊達政宗の支城のあった小浜の丘陵、東に阿武隈山地の裾野である針道の丘陵に囲まれた地域で、緩やかな起伏の台地に林と田畑が続く、穏やかな里山の風景の集落です(二本松市への合併前は安達郡岩代町)。現在、大スギは広い緑地の中心に立っており、古くから地名の由来にもなった里のシンボルであり御神木として大切にされてきました。昔、寛永20年(1643)に二本松藩主・丹羽光重が領内を巡検した折、大スギの見事な姿に感銘を受け、杉沢の大スギと名づけ、土地の名前も杉沢となったのです。写真は杉沢の大スギを、周囲を囲む木道の西側から見上げたもので、この位置が最も根元に近く、仁王立ちするように間近に聳える姿は大迫力! 大スギは、幹周・約12.8m、樹高・約45m、推定樹齢は600年〜1000年とされています。地上から