赤松は、樹高が約35m、幹周りが3.5mほどあり、樹齢は30
0年以上と推定されている。柏木集落の鎮守である天満宮の創建時あ
るいは再建時にお宮の門がわりに植えられたものとも言い伝えられ
ている。
柏木は、江戸時代の文献類にもその名が散見される集落で、169
3(元禄6)年に南部藩士木村又助秀晴により、五戸から月日山を経
て十和田湖へ通じる道が開かれると、その道筋に当たっていた柏木
は、十和田神社へ参詣する人々のための宿場として利用されるように
なったという。赤松は、旅人たちの重要な道しるべであったとも言