岩木へ続く国道3号線を登っていくと岩木山の麓に昔ながらの湯治場の風情を色濃く残す温泉街が見えてきます。これが嶽温泉です。
嶽温泉が出来たきっかけは、江戸時代初期、百沢村のきこり、野呂長五郎が岩木のシトギ森(柴柄沢の出口あたり)に薪切りに行き、昼飯の包みを切り株に置いて、仕事をしているところ、一匹のキツネが飯包みをくわえて逃げていくのに気づき、それを追いかけようやく追いつきそうになったとき、キツネは包みを雪穴に落として逃げ去り、長五郎が雪穴に降りてみると、そこだけに雪がなく湯気が立ちのぼって温泉が沸いて