代官町・百石町など、400年の歴史を歩んできた城下町には、藩政時代の暮らしやその生い立ちを物語る古い町名が今でも遺っています。そんな町を進んで行くと、黒い板塀の家屋や小路が往時を偲ばせ、煉瓦の教会の鐘が通りに響き、つい最近まで銀行として使われていた土蔵造りの建物や昭和初期のコンクリート建造物が街角で今でも息づいています。そして、この町の坂を登った先には、地元の人が親しみと尊敬を込めて「お城」と呼ぶ弘前城が城下町の想い出と共に、お濠の水面にその秀麗な姿を映し出しています。そんな古くて新しい城下町の記憶を訪