由緒によると、建武年間(1334-1338)に宇多庄の守護白川道忠によって建立されたとあり、元禄8年(1695)に当時の相馬中村藩主相馬昌胤公によって現在の社殿および境内が整備されました。建物全体は流造風の本殿と入母屋造の拝殿とを、拭板敷の幣殿でつなぐ、いわゆる権現造りの形態をもつ社殿となっています。また、全般に入念な手法が施され、板壁外面や脇障子などの文様彫刻、内・外陣の板壁内側や天井には鮮やかな絵が描かれており、元禄時代を彷彿とさせる建造物です。平成24年7月9日に、国の重要文化財に指定されました。