ひな流し

ひな流し

地元で最年長の小学生の男子を先頭に、女子たちが行列をつくって集落内全戸を巡り、箱に紙雛を集めます。男子が、たくさんの紙雛が入った箱を只見川まで運び、箱ごと静かに川に放って流します。家族の災いを紙雛に移して流すことで家内安全を祈願します。雪が残る川のほとりで、次第に遠ざかる紙雛を見送りながら、静かに手を合わせて祈る地元住民らの姿は、只見川とともに生きてきた奥会津の人々の歴史を感じます。