弘前公園の近くにひらがなと漢字の入り混ざった『可否屋 葡瑠満』という看板の大正ロマンを感じる喫茶店がある。
ドアを開けチリンチリンと音が響き、足を踏み入れるとそこだけは時が止まっている。そんな感覚を感じる空間が広がっており、
カウンターではマスターと優しそうな奥様がお出迎えしてくれる。
クラシックの音楽が流れる店内。
そこでカウンターの後ろ棚にずらりと並んでいる、皇室御用達の今年で九十周年を迎える大倉陶園の器でいただく、贅沢な珈琲を演出してくれる。
一杯ずつ丁寧に落とされた珈琲は、豆を粗挽きで贅沢に使い、