大堀相馬焼は、素朴な味わいの中に親しみのこもった楽しさが感じられ、一度見たら大抵忘れることのできない強い個性をもった焼物です。第一の特徴は「青ひび」といわれるひび割れが、器全体に拡がって地模様になっていることです。 第二の特徴は狩野派の筆法といわれる「走り駒」の絵で、熟練された筆使いで、疾走する馬の絵が手描きされています。 第三に挙げられる珍しい特徴は「二重焼」という構造です。入れたお湯が冷めにくく、また熱い湯を入れても持つことができます。この様に大堀相馬焼は、東北ならではの豊かな風土性により育まれた焼物