泉の十一面観音像

泉の十一面観音像

泉の観音堂内に安置する本尊十一面観音像は、鎌倉末期の優作として県重要文に指定されています。この尊像は高さ160.6cmの彫眼、寄木(よせぎ)造で、前後に彫成したものを側面ではぎ合わせる古い手法を用いています。この観音像造顕の由緒はわからないが、伝説では泉長者の守護仏といわれています。堂内左手の棚に高さ10cmくらいの素焼きの千体仏(正観音)が奉納されていますが、元禄年(1691)の補修牌があることから、これより以前に供養されたものと思われます。