遠野のミステリー〜緑深き山で謎の「続石」を見る

遠野のミステリー〜緑深き山で謎の「続石」を見る

妖怪譚をはじめ数々の伝承が伝わる、岩手県の遠野。その中心部からおよそ10ほど離れた場所にある綾織町に、続石(つづきいし)という不思議な巨石があります。柳田國男の著した『遠野物語』にも登場するこの続石には、今でも多くの謎が残されています。静けさが漂う山奥にひっそりとたたずむこの巨石を目の当たりにして、ミステリアスな雰囲気を味わってみませんか?続石への入り口は、遠野から花巻へ向かう396号線沿いにあります。遠野の中心地からはやや離れた場所にあるため、車を利用するのが一般的。遠野駅からは、車ならおよそ15分ほどの道のりです。入り口には駐車場もあります。もし天気が晴れていて、時間と体力に自信がある方であれば、市内からレンタサイクルで行くのもおすすめです。都会ではまず味わえない、ゆったりとした時間感覚の田園風景を楽しむことができます。続石は小高い山の上にあり、入り口の鳥居を抜けた後は、10分ほど山道を歩くことになります。よって、この場所を訪れる際は歩きやすい靴を履くことをおすすめします。山道をしばらく進んでまず見えてくるのは、「弁慶の昼寝場所」と呼ばれるくぼ地と、「泣き石」と呼ばれる、大木に挟まった巨大な岩です。柳田國