盛岡で羅漢像499体を拝む!旧盛岡城の建築物も残る報恩寺

盛岡で羅漢像499体を拝む!旧盛岡城の建築物も残る報恩寺

盛岡駅から約20分。報恩寺は499体の尊像が納められている「五百羅漢」があることで有名です。羅漢とは元来、釈迦の弟子である生身の人間を指し、表情豊かな仏像が並んでいるのも頷けます。本堂は2度の焼失に遭いながら、羅漢堂はどちらとも被害を免れていることから、パワースポットとしても注目を集めています。また、山門は盛岡城の城門だったものを廃城に伴い移築するなど、盛岡の歴史が凝縮された寺院といえるでしょう。五百羅漢は報恩寺境内にある「羅漢堂」に納められている尊像です。その数、499体。1731年に報恩寺17代住職が造立し、4年後の1735年に完成しました。尊像は京都において9人の仏師によって製作されました。完成後、盛岡まで運ばれた輸送用の仏箱等は余すことなく、今日まで台座として再利用されています。五百羅漢の五百という数字は、「あまたの」という意味があり、それぞれの尊象に名はありません。装束からはインド・西域(西アジア)・中国などの僧の容姿が連想され、マルコ・ポーロやフビライ・ハンの像も鎮座しています。現在、五百羅漢の存在は日本各地で50例ほど確認されていますが、木彫りのもので499体が現存し、製作年表・尊像の製作者まで