震災復興の象徴!フルーツビールが美味な花巻「夢花まき麦酒醸造所」

震災復興の象徴!フルーツビールが美味な花巻「夢花まき麦酒醸造所」

岩手県花巻市と言えば、宮沢賢治が有名で、今やそれに迫る勢いで有名なのがマルカン百貨店展望大食堂ですが、ぜひ訪れていただきたいスポットがもう一つあります。マルカン百貨店の並びの花巻郵便局の裏手にある、「夢花まき麦酒醸造所」です。ここは花巻市内に初めてできた地ビール醸造所ですが、単にそれだけにはとどまらないストーリーがあります。今回はそのストーリーと、他では飲めない個性的なビールを紹介します。夢花まき麦酒醸造所は、宮城マイクロブルワリーという会社が運営しています。そう、元々は宮城県の沿岸南部・亘理町に「鳥の海ブルワリー」という名前の醸造所を持っていました。亘理町は果物の生産が盛んで、鳥の海ブルワリーでは、地元で採れるイチゴやブドウやリンゴなどを使ったフルーツビールを多く造っていました。フルーツビールをメインで造っている地ビール醸造所は東北では珍しく、またその味わいは苦みが少なくフルーティだったので、苦いビールが苦手な人にも人気でした。ところが、2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生します。この地震がもたらした大津波で、海のすぐそばにあった鳥の海ブルワリーは壊滅的な被害を受けてしまいます。建物も、醸造設備