坂上田村麻呂も恐れた!?アラハバキを祀る・花巻「丹内山神社」

坂上田村麻呂も恐れた!?アラハバキを祀る・花巻「丹内山神社」

岩手県花巻市東和町にある丹内山神社。かつて坂上田村麻呂や物部氏、奥州藤原氏などの信仰も篤く、高橋克彦氏の歴史小説「火怨」にも登場する神社です。大きな神社でありながらガイド本には載らず、訪れる人も多くはありません。しかしここには強いパワーを持つと言われるアラハバキ神の巨岩が鎮座。また、霊験を示すかのような七不思議も伝えられているのです。謎の神アラハバキを祀る、丹内山神社をご紹介します。岩手県花巻市東和町。緑豊かな自然が広がるとても長閑な町に丹内山神社はあります。丹内山神社の草創は今から1300年より昔。この地を開拓した神である多邇知比古神(たにちひこのかみ)を祀ったと伝えられています。が、境内にはアラハバキ神の巨岩が鎮座。アラハバキ神は古事記や日本書紀に登場することのない、謎の神です。かつてはこの神を祀っていた神社のほとんどが、ご祭神を変えてしまいました。蝦夷の神、物部の神、製鉄の神、賽の神などとする説がありますが、本当のところはわかっていません。ただ、アラハバキ神が祀られているところには必ず磐座があると言われています。この丹内山神社も恐らくはアラハバキ神を祀るために草創されたのではないでしょうか。創建は承和年