岩手「SL銀河」に乗って宮沢賢治の世界を体験する旅

岩手「SL銀河」に乗って宮沢賢治の世界を体験する旅

蒸気機関車といえば、水蒸気を動力にもくもくと煙を出し、汽笛を鳴らしながら走る、子どもから大人までを魅了する列車ですが、岩手県花巻〜釜石を運行する『SL銀河』をご存知でしょうか。『SL銀河』は、岩手県出身の詩人・童話作家『宮沢賢治』の世界観をモチーフにデザインされており、車内でプラネタリウムが見れるほどロマンあふれる蒸気機関車です。ここでは『SL銀河』の楽しみ方をまとめてみました。『銀河鉄道の夜』を始め、宮沢賢治は数多くの作品を世に残していますが、自然を愛し、生き物はみな兄弟であると考えていた彼の作品には、時間や空間を超えたストーリーが多いという特徴があります。特に、宮沢賢治にまつわるエピソードとして『イーハトーブ』は外せません。彼は、出身地である岩手県全体を自分が描いた『イーハトーブ』という架空の理想郷に見立て、それを実現しようとしたと言われています。自分で描いた世界を実現するなんて、とてもロマンあるエピソードだと思いませんか。つまり、『SL銀河』で広大で自然いっぱいの岩手県を走り抜けるというのは、銀河鉄道に乗って『イーハトーブ』を旅するといっても過言ではなく、宮沢賢治が実現しようとした壮大なファンタジーの世