世界遺産「平泉」は実は「この世の極楽浄土」だった!

世界遺産「平泉」は実は「この世の極楽浄土」だった!

岩手県平泉町の遺跡が世界文化遺産に登録されたのは、東日本大震災の3ヶ月後の2011年6月のことでした。その後、平泉を訪れる観光客の数は大いに増え、ここ3年連続で200万人を超えています。これから訪れようという方も多いに違いありません。ここでは、平泉の世界遺産とはそもそもどんなものなのか、どう見ればいいのかなど、これから平泉に行こうという方の旅がより充実したものになる情報を提供したいと思います。世界遺産のリストには「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」という名前で平泉町内にある以下の5つの遺産が登録されています。中尊寺(ちゅうそんじ):奥州藤原氏初代清衡(きよひら)が平泉開府に当たって最初に造った寺院。全面が金箔で覆われた金色堂(こんじきどう)は日本の国宝第一号で、阿弥陀堂であると共に、清衡以下、二代基衡(もとひら)、三代秀衡(ひでひら)の遺体と四代泰衡の首級が眠る葬堂でもある。(写真は金色堂を守る「新覆堂」です)毛越寺(もうつうじ):奥州藤原氏二代基衡が造営。往時は中尊寺を上回る規模の大寺院だったらしい。当時の浄土庭園が今も良好な状態で残る。特に鑓水遺構が残る浄土庭園は日本中でここだけ。