樋口沢ゴトランド紀層

樋口沢ゴトランド紀層

1936年(昭和11年)に国内で初めて、古生代シルル紀(旧名ゴトランド紀・約4億2000万年前)の化石が発見された地層です。この一帯に分布する石灰岩からは、クサリサンゴ、ハチノスサンゴ等の床板サンゴ類のほか、四射サンゴ、層孔虫、腕足貝等の化石が産出しています。この頃の北上山地は、赤道付近の大陸の一部とも考えられており、日本列島の成立の謎に迫る大変貴重な場所です。国の天然記念物に指定されています。また、周辺にはシルル紀以降の一連の古生界が広く分布しています。