虎舞とは、虎の頭(かしら)をつけ、1頭に2人入って舞う二人立ちである。
江戸時代中期(約250年程前)、当時船乗りは「板子一枚、下は地獄」と言われ、漁師の家族にとって無事帰港することが何よりの祈願であった。「虎は一日にして千里いって、千里帰る」ということわざから、無事に帰ることを念じ、虎の習性に託して踊った虎舞が沿岸漁民の間に広がっていった。また、虎には火伏せの霊力があるといわれ、行者や山伏が火勢鎮圧のため空中に虎という字を描く作法がある。木造建築である我が国にとっても火災は最大の災難であり、難防止を祈