黒石寺

黒石寺

岩手県江刺区の三十三観音とともに奥州三十三観音の霊場として、多くの信者を集める黒石寺。  その仏像群は、貞観4年(862)の薬師如来坐像から始まり、12世紀半ばの平泉で君臨した藤原基衡が寄進したとされる日光、月光菩薩像や十二神将立像(ともに県指定文化財)、四天王立像(国重要文化財指定)など貴重なものが多数あります。特に薬師如来坐像は、蝦夷の英雄・アテルイの死から還暦にあたる60年後につくられたとされるなど、古代東北の謎を解く鍵のひとつと数えられています。  また、毎年旧暦正月7日から翌早暁にかけて繰り広げ